「医者に聞きたい!」ドクター都のほろ酔いがん相談

がんについて対話形式でじっくりと分かりやすく説明していきます。ほろ酔いで(笑)

ケース30 がんにまつわる嘘

今回登場するのは、ケース4、22で登場した大腸がん手術後の柴田さんです。 ご自身が大腸がんになってから、世間にあふれる様々ながん情報が気になってきたということですが…。 柴田さん(以下S):がんになってからというもの、ネットやら週刊誌やらであらゆ…

ケース29 お孫さんの妊よう性を心配する財津さん(75歳女性)

今回登場する財津は、飲み仲間の私の友人から、お孫さんの妊よう性について相談したいということで紹介されました。 Dr都(以下Dr):お孫さんが白血病になられたのですか。 財津さん(以下Z):はい。16歳の孫娘で、離れて暮らしているのですが、一昨日入院…

ケース28 在宅緩和ケアについての話題

前回凹んでいた立花先生はだいぶ立ち直ってきたようです。 今回は前回話題に出たホスピスから、在宅緩和ケアの話題です。 Dr立花(以下C):先日はありがとう。凹んでいたから助かったよ。 Dr都(以下M):どういたしまして。今日はどうしたの? C:前回最後…

ケース27 余命に関する誤解

ケース6に出てきた、外科の立花先生との飲み会でのお話です。 Dr都(以下M):立花先生、久しぶり!今日はお誘いありがとう。 Dr立花(以下T):ちょっとやりきれないことがあってね…飲みに突き当ってくれ。 M:どうしたの? T:実はさ、胃がんの患者さんに…

ケース26 乳房再建手術について悩む吉澤さん夫婦(48歳、女性)

吉澤さんの奥さまは5年前に乳がんで左の乳房全的術を行っています。 術後の抗がん剤治療も済んで落ち着いたところで、乳房再建手術のことを考える余裕が出てきたようです。 吉澤さん(以下Y):都先生、実はうちの妻が乳房再建手術を受けると言っているんだ…

ケース25 肺がんのステージ4で8年生存している千葉さん(65歳、女性) 後編

前回の続きです。 Dr都(以下Dr):えーと、どこまでお話ししましたっけ? 千葉さん(以下C): EGFR遺伝子が見つかったということろでしたよ(笑) Dr:そうでした(笑)実はイレッサが世に出始めた時は、肺がんにEGFR遺伝子異常があるということが分かって…

ケース24 肺がんのステージ4で8年生存している千葉さん(65歳、女性) 前編

千葉さんは、8年前に肺がんのステージ4と診断されましたが、完治はしていないものの抗がん剤治療を継続して元気に生活されています。 がん治療セミナーのスピーカーとして紹介してもらいました。今回は顔合わせと打ち合せです。 Dr都(以下Dr):はじめまし…

ケース23 スキルス胃がんの心配をする高橋さん

ケース1で登場した高橋さんが、再び登場です。 胃がんの予防について相談です。 高橋さん(以下T):知り合いの娘さんがスキル胃がんっていうので亡くなったらしいんだよ。まだ若かったのに、胃がんになるんだねぇ。 Dr都(以下Dr):通常の胃がんは50歳以上…

ケース22 大腸がんの再発を心配する柴田さん

大腸がんの手術を無事に終えた柴田さんが、今度は再発が心配ということで相談がありました。 柴田さん(S):手術は無事に終わって、ステージIIという結果でした。主治医の先生は今後再発しないかどうか定期的に診ていきましょうと言っていたんだけど、再発…

ケース21 すい臓がんで働き方が変わった石井さん夫婦

今回登場するのは、先月すい臓がんが見つかった石井さんの奥様で、私のジム仲間です。 旦那さんの面倒を見るために今の勤め先を退職するとのことです。 石井さん(以下I):都先生、夫がすい臓がんになってしまいました。夫の世話をするためにしばらくはジム…

ケース20 治療をあきらめたくない中村さん(61歳、女性)

今回登場するのは、肺の病気とリウマチがある中村さんです。 肺がんが見つかったりましたが、持病のため、手術をはじめとした一切の治療ができないと言われたらしく、どうしたらよいか電話で相談がありました。 中村さん(以下Nさん):私はリウマチと特発性…

ケース19 骨折がきっかけで前立腺がんが見つかった椎名さん

今回登場するのはお父様に前立腺がんが見つかった飲み仲間の椎名さんです。 発見した経緯が前立腺がん独特のものでした。 椎名さん(以下S):いたいた、都先生探していたんだよ。隣いい? Dr都(以下Dr):構いませんよ。何か飲まれます? S:じゃあ、ビー…

ケース18 子宮頸がんワクチンについて調べているあんりちゃん 後編

今回はワクチンの副反応についてお話していきます。 お母さん(M):今、娘に子宮頸がんワクチンを受けさせるかどうか、母親たちの間でも話題になっているんです。受けても大丈夫なものかどうか教えて頂きたくて。 あんりちゃん(A):私も自分のことだからし…

ケース17 子宮頸がんワクチンについて調べているあんりちゃん 前編

今回登場するのは、ケース2で登場したあんりちゃん。 自由研究のテーマで子宮頸がんワクチンについて調べているとのことです。 あんりちゃん(以下A):最近、子宮頸がんワクチンについてニュースで見たので、夏休みの自由研究でちょっと調べてみようかなと…

ケース16 がんを疑われたが経過観察と言われた木下さん夫婦(45歳男性、48歳女性)

以前、徹底的にがんを調べたいということで相談があった木下さんから、再度相談がありました。 一緒に人間ドックをうけたところ、がんが疑われ専門病院を受診したそうですが、二人とも経過観察となったようです。 がんが疑われるのに経過観察とは一体どう言…

ケース15 セカンドオピニオンのことで悩む高木さん(45歳、男性)

今回登場するのは、お父様が胆のうがんの手術をされた高木さんです。 手術前後の主治医とのやり取りで不信感を抱くようになったようですが… 高木さん:父が胆のうがんで手術したのですが、ちょっと主治医を変えられないかと思いまして… Dr都:どうしたのです…

ケース14 いとこががんの民間療法にはまってしまったという川端さん 続編

前回のお話の続きです。 今回は民間療法についてより詳しくお話していきます。 Dr都:この前、いとこさんは外来に来てくれて良かったね。今後抗がん剤治療になるけど、前向きになってくれそうだったし。 川端さん:ホント、良かったよ。いろいろとありがとう…

ケース13 いとこががんの民間療法にはまってしまったという川端さん

私の友人の川端さんは、いとこが乳がんと診断されたが治療を拒否して、がんの民間療法にはまってしまったそうです。 がんが進行してしまって、何やら大変なことになっているそうですが… 今回は民間療法に走る患者さんの気持ちについて考えてみたいと思います…

ケース12 希少がんの患者さんを受け持つ医学生

今回登場するのは医学部の4年生の女子、梓さんです。彼女は私の医学部の先輩である磯野さんの娘さんで、現在臨床実習で希少がんと呼ばれるがんの患者さんを担当しているそうです。希少がんに関しては、がんを専門にしている医師以外は基本的に詳しくないため…

ケース11 主治医に障害年金の診断書を断られた患者さんについての相談

今回登場するのは、ある病院でソーシャルワーカーをしている鈴木さんです。 飲み仲間の鈴木さんから、患者さんのことで相談にのって欲しいという連絡がきました。 なにやら、がん患者さんの障害年金申請について困っているようです。 鈴木さん:うちの病院の…

ケース10 超高齢のお父様の胃がん手術に悩む林さん(50歳男性)

今回登場する林さんは私の知り合いですが、85歳のお父様に胃がんが見つかったとのこと。 彼はご実家は鹿児島で、すぐには駆けつけられず、そばに住んでいる長男・長女さんが病状や治療方針などは聞いているそうです。 担当医から手術を勧められ、本人はやる…

ケース9 未承認の抗がん剤を使いたいという田辺さん(48歳女性)

今回の話の内容は、都内のある大学病院の腫瘍内科に勤める友人からの相談をもとに作りました。患者さんから未承認薬の相談がよくあるそうで「先生のところで使えないなら、(未承認薬を)使える病院を教えてほしい」と言われるそうです。 乳がんの再発で治療…

ケース8 徹底的にがんを調べたいという木下さん(53歳男性)

今回登場するのは株式会社の社長をしている木下さんです。 最近知人がすい臓がんで亡くなられたそうで、すい臓がんが見つかった時には末期だったとのこと。 毎年受けている健康診断だけでは見つからないがんがあるのではないかと考え、いくらかかってもいい…

ケース7 がんを調べたいという専業主婦の柴田さん(41歳女性)

今回登場するのは、専業主婦の柴田さん。ケース4に大腸がんで登場した柴田さんの奥様です。 柴田さんの会社には家族健診がない上に、お子さんが小さく旦那さんのがん治療の忙しさもあり、妊娠中に行った子宮がんの検査以外は受けたことがないとこと。 旦那さ…

ケース6 乳がんで手術以外の方法を探す28歳女性

今回の相談相手は、先週乳がんが分かった28歳女性の義理のお姉さん。名前は西村さん。 お姉さんは新宿でバーを経営していて、私がたまたま友人と飲みに行ってがん治療の話をしていたので、義理の妹のがん治療について相談しようと思ったとのこと。 患者さん…

ケース5 がんを治療しないという選択をした新藤さん(65歳男性)

今回は、私のがん治療経験の中で初めて「何も治療をしない」選択をした患者さんについてです。 発見時には転移が進んでいたということはありましたが、苦痛を取る以外の治療は一切拒否され、2ヶ月ほどで亡くなってしまいました。 がんと診断されると、普通は…

ケース4 がんセンターで手術を受けるかどうか悩む柴田さん(45歳男性)

今回は私の仲の良い友人が登場します。 地元茨城県の病院で昨日大腸がんと診断され、手術を予定されているらしいのですが、東京のがんセンターでの手術を希望しています。しかし、ご家族は地元での手術を希望されており、意見が分かれ少しもめているとのこと…

ケース3 がん保険のことで悩む河井さん(36歳男性)

今回は、飲食店を営む河井さんです。都のよく飲みに行くお店の店長兼オーナーさんです。 半年後に第一子が生まれるらしく、それに伴い保険の見直しをしていて、がん保険について相談したいとこのと。 河井さん:今日はよろしくお願いします。 Dr都:最近忙し…

ケース2 がん細胞について調べているあんりちゃん(中学生女子)

今回登場するのは、近所に住む中学2年生のあんりちゃん。どこにでもいるような普通の中学生。 学校では生物部に入っていて、その生物部部内での研究発表でがん細胞をテーマにしてみようと思ったらしく、私を頼ってきたとのこと。 さすがに中学生相手なので、…

ケース1 がんが心配な高橋さん(65歳男性)

今回登場するのは、いくつか持病を抱え健康面に不安があるためお子さんに貿易会社を譲り、悠々自適の暮らしをしている高橋さんです。 高橋さんは心臓と肝臓に問題があり、月に2回病院に通っていますが、これまでにがんを指摘されたことはありません。 高橋さ…